NDBS 27
NDBS No.27 参照データ用語変換
c:\tablconv.exe
参照データについて、同じコードで用語が異なるデータの変換
NDBS27-1
概要
同じコードで表現の異なる副表の表示情報を自動変換します。
例えば、
D:\tuser\narita\refdt
の下にある性別情報を記録している副表(参照ファイル)
life01
には、
1 男性 2 女性
と記録されています。
しかし、この副表を英語圏の国で利用する場合は、、
1 Male 2 Female
のようにその国で通用できる表現にしなければなりません。
つまり、そのコードが意味することは同じでも、表現の仕方が違う場合があります。
また、同じ国の中でも、同じコードが異なった言葉で表現されることがあります。
そこで、そのコードが利用される先、すなわち
ユーザーリスト
を用意しておき、
それぞれのユーザー毎にそのコードに対応する表現文字情報を用意しておきます。
これを
用語変換テーブル
と名付けます。
上の例では次のような表が考えられます。
用語変換テーブル、性別参照ファイルの例 |
コード\ユーザー
|
日本
|
Eng.1
|
Eng.2
|
Eng.3
|
Francais
|
0
|
不明
|
unknunknown
|
ignorance
|
blank
|
manquer
|
1
|
男性
|
male
|
man
|
M
|
homme
|
2
|
女性
|
female
|
woman
|
F
|
femme
|
この後、ユーザーとして
Eng.1
を選択すれば直ちに次の参照データが作成されます。
0 unknunknown 1 male 2 female
NDBS27-2
準備
用語変換の対象となる参照ファイルのリストとユーザーのリストを予め作成しておきます。
(1)
作業場所を定め、その下に以下のフォルダを用意します
data form refdt
(2)
参照ファイルリストを作成
フォルダ
data
の下に次の規則で参照ファイルリスト
refelist.txt
をエディタで作成します。
1行目
参照ファイルリストのファイル名 Max.99 , 参照ファイルの先頭4バイトのパス名 , 対象ファイル数
2行目以降
参照ファイル番号と参照ファイル用途名を半角カンマで区切って対象ファイル数だけ記述します。
参照ファイル用途名は任意の表現でかまいません。
対象ファイル数は
99
を超えられません。
参照ファイルリストに記述したファイルは既に存在していなければなりません。
記述例
refelist.txt Max.99 ,refdt\life,7
1,Gender
40,Life activities strength
67,Life state
68,Sleep state
69,Drinking state
70,Evacuation state
76,Symptom state
(3)
ユーザーリストを作成
フォルダ
data
の下に次の規則でユーザーリスト
userlist.txt
をエディタで作成します。
1行目
ユーザーリストのファイル名 Max.5 , 対象ファイル数
2行目以降
ユーザー番号とユーザー名を半角カンマで区切ってユーザー数だけ記述します。
ユーザー番号は 1 から 5 まで順番に付けます。
ユーザー名は任意の表現で構いません。
ユーザー数は
5
を超えらません。
記述例
userlist.txt Max.5 ,5
1,Japan User
2,Eng. User
3,Sasaki Clinic
4,Himori Clinic
5,RedCross Hosp.
NDBS27-3
プログラムの起動
実行プログラムは
c:\ndbs\tablconv.exe
です。
作業場所に
メニューショートカット NDBS3
を作成して、これをダブルクリックし、そのメニュー画面で、
27 参照データ用語変換
をダブルクリックして下さい。
メニューの組み込み方法は、
NDBS 38 業務実行メニュー
を参照して下さい。
NDBS27-1図
のような画面が現れます。
NDBS27-1図
|
|
NDBS27-4
利用方法
(1)
参照ファイルリストの読み込み
プログラムは作業場所の下のフォルダ
data
にある
refelist.txt
を読み込んで、
参照ファイルのリストを画面上部の
Term.Select
の右枠内に表示します。
もしこのファイルが存在していない場合はエラーメッセージを表示して終了します。
この場合は参照ファイルリストをエディタで作成してから再起動して下さい。
(2)
ユーザーリストの読み込み
プログラムは作業場所の下のフォルダ
data
にある
userlist.txt
を読み込んで、
ユーザーリストを画面右上部の
Out.Select
の右枠内に表示します。
もしこのファイルが存在していない場合はエラーメッセージを表示して終了します。
この場合はユーザーリストをエディタで作成してから再起動して下さい。
(3)
参照ファイルを選択
参照ファイルのリストを画面上部の
Term.Select
の右枠内から、
作成か訂正をしたい参照ファイル用途名をクリックします。
用語変換表ファイルのパス名が決まります。
例えば、最初の
Gender
を選んだ場合は、
参照ファイルの先頭 4 バイトのパス名が
refdt\life
参照ファイル番号が
1
ですから、
用語変換表ファイルのパス名は
refdt\life01tb
となります。
この
用語変換表ファイル
はレコード長が
200
バイトのランダムアクセスファイルです
用語変換表ファイルが既に存在している場合はそのデータが読み込まれて画面に表示されます。
用語変換表ファイルが存在していない場合は空白データが画面に表示されます。
(4)
コード入力
参照ファイルの中の情報の中で、データベースの主表に記録される部分であります。
各ユーザーに対して唯一共有される情報です
情報量は
1
バイトから
4
バイトまでで、スキーマ設計の時点で決まります。
例えば性別(Gender)の場合は1バイトです。
記述は必ず左寄で行います。
コードは重複してはなりません。通常は連番の数字を入力します。
コードは半角数字か半角英文字でなければなりません。通常は連番の数字を入力します。
もし2桁の場合は、
8,9,10,11
でなく、
08,09,10,11
のように桁数を2としなければなりません。
(5)
参照情報入力
各コードに対応した、各ユーザー毎の参照情報を入力します。
参照情報は 32 バイト以下で記述して下さい。
記述文字は半角、全角どちらでも構いません。
半角と全角が混在する場合は半角文字数が奇数個にならないようにして下さい。
参照情報はユーザー間で重複した情報でも構いません。
(6)
変換テーブル更新
画面上部の背景が紫色となっている
《This term. Save》
をクリックします。
選択した参照ファイルの変換テーブル (200/R)が書き込み保存されます。
上述の性別の例では、変換テーブルのパス名は
refdt\life01tb
となります。
(7)
ユーザー毎参照ファイル作成
画面上部右の
《Out. Select》
の中からユーザーを選びクリックします。
画面上部右の背景が橙色となっている
《Convert》
をクリックします。
そのユーザー用の参照ファイルを作成します。
上述の性別の場合で、
《Eng. User》
を選んだ場合は、
《Eng. User》
の桁の情報が
refdt\life01
(40/R)に書き込まれます。
この場合、以前に存在していた
《Japan User》
の参照ファイルは消去されてしまいます。
画面右上端の × をクリックして終了します。